マッチコメントをデータで見る! ~ vs. ヴァンフォーレ甲府 ~ 2015年2nd第12節

73分から途中出場しシュートを放つも無得点に終わった豊田 陽平(鳥栖)出典:jleague.jp

~ やべっちFC クラブヒストリー ~
スタジアムで得られる週末の幸せ
改めて感謝です。
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2015年シーズンのサガン鳥栖、ここまで2ndステージ12節(29試合)を戦い年間順位14位。勝てば残留争いから1歩抜け出し、負ければ、巻き込まれる。まさにターニングポイントといえる甲府とのHomeでの一戦でした。結果はみなさんご存じの通り。実際スタジアムで応援してましたが、いやぁ試合後のモヤモヤといったら…半端なかったです。前半はプラン通り、思惑通り、ではなかったかと…個人的には思いましたが(後半に勝負をかけるのだろうと)… やはり、後半の戦い方が、現在の順位を反映しているのかもしれませんね。さて、データが全てではなく賛否両論あることは、十分承知しているつもりですが、今回もJリーグ公式サイトで開始されている「トラッキングデータ」をメインとしながら、さらに今回は、Jリーグの「LIVEトラッキング」の対象試合でしたので、そのデータも織り交ぜつつ、また、試合後の「両チームのマッチコメント」キーワードにこの試合の「ゲームプランと実際」に迫っていきたいと思います。この試合、両チームが描いたゲームプランと実際をデータをもとに検証したとき、新たな発見があるのか? はたまた、何もわからないのか? それでは始めます!!

今回はまず
Jリーグ公式サイトより、試合後の両チーム監督・選手のマッチコメント引用から始めます。

——–< 引用開始 (引用元:jleague.jp) >——–

73分から途中出場しシュートを放つも無得点に終わった豊田 陽平(鳥栖)【明治安田J1 2nd 第12節 鳥栖vs甲府】(3/5)

73分から途中出場しシュートを放つも無得点に終わった豊田 陽平(鳥栖)【明治安田J1 2nd 第12節 鳥栖vs甲府】(3/5)

[鳥栖:森下監督] 結果的にたくさん足を運んでいただいたサポーターの方々に勝点3を届けることができなくて本当に申し訳なく思っています。選手は(アディショナルタイムを含めて)95分、本当に粘り強く、よく走ってくれましたし、少しゴールが足りなかったという部分でそこはより突き詰めてやっていきたいなと思います。
--3試合連続無得点だが、攻撃面で足りない部分は。
その中でもチャンスはあったので、それを決めるだけだと思います。
--吉田 豊選手に替えて水沼 宏太選手を投入しましたがその意図は。(水沼)宏太の状態も上がってきていますし、(金)民友はトップ下でも動けていた。でも、よりサイドから崩しに掛かろうという意味で民友を左ワイドに入れて宏太をトップ下に入れました。

--残り5試合に向けて。
自分たちらしさを出すところで選手の迷いを少しでもなくして、選手が躍動できるようにもっていきたいと思います。

[鳥栖: 菊地選手 ] 自分自身、ああいうミスをしてはいけないし、我慢比べの展開の中でミスをしてはいけなかったと思います。取り返すチャンスはあったけど、その後のプレーでも良いものが出せていない。
--失点場面のプレー判断については?
GKに返すのか、蹴るのかというところでの判断ミス。内側にダイレクトで返すなら100%(の力)でやらないといけなかった。

--ミス以外は想定通りに守れていたが?
後ろとしては無失点で終わらせたかったし、それができれば攻撃にリズムができたと思う。個人的に今季はミスも何度かあるので修正していきたいと思います。

--残り5試合に向けて。
厳しい戦いになると思いますけどチームとして乗り切るチャンスだと思うし、乗り切れる力はあると思う。どのチームもこういうことを経験している。日々を大事にしていきたいと思います。

[鳥栖: 高橋選手 ] 内容としては負ける試合ではなかったと思うし、もったいない試合だった。相手が引いて守ってきた中でもう少し、ボランチとセンターバックの距離感を前に持っていければ、(相手の)間を突くようなパス回しも増やせたんじゃないかなというのはあります。クロスを上げても決め切れないところもあったし、そこで2次攻撃、3次攻撃が増やせていければそれが鳥栖らしさだと思うし、それを出してこそ鳥栖だと思う。クロスの回数も増やしていきたいし、中の厚みというのも増やしていかないといけない。守備が安定してきてその意識も徐々に出てきているのですが、試合ではまだ思うように出せていない。もっと練習から突き詰めていかないといけないと思う。今日のようにミスは起こるものだし、それを周りがカバーしていくのが鳥栖。カバーできるようにしていかないといけない。

チームを勝利へ導く決勝ゴールを決めたバレー(甲府)【明治安田J1 2nd 第12節 鳥栖vs甲府】(1/5)

チームを勝利へ導く決勝ゴールを決めたバレー(甲府)【明治安田J1 2nd 第12節 鳥栖vs甲府】(1/5)

[ 甲府:佐久間監督 ] ホームで2試合(連続で)勝てず、結果が出なかったにもかかわらず、勝利を信じて鳥栖までやってきてくれたサポーターに勝点3を届けることができた。山梨では、パブリックビューイングがあって、遠くから支援してくれた皆さんにも感謝したい。鳥栖は昨季(首位と)勝点5の差で5位だったが、優勝に匹敵する成績を収めている。今は現実的にわれわれとは勝点の差が小さく、われわれが勝てば残留争いに巻き込むことができる状況だった。選手には「勝てば状況が変わるから頑張ろう」と話をして臨んだ。タフに戦って、少ないチャンスに(決めるようにするという、)こういう戦い方をするしかない。交代選手、サブ、ベンチ外のメンバーを含めて、チーム一体となってくれた選手に敬意を表したい。
(情報提供:データスタジアム)

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[ バレー 選手] --ゴールシーンについて。
練習通りにシュートを打っただけ。ピッチが良くなかったが、冷静に決めることができた。(ラストパスを出してくれた)阿部 拓馬がボールを奪ったときに、彼が何をやるか考え、シュートでもクロスでも対応できるポジションを取った。(コンディションを上げるために、個別練習で協力してくれた)フィジカルコーチに対しては感謝の気持ちでいっぱいです。今日はDF陣が最後まで粘り強く戦ってくれて無失点だったから勝点3を取ることができた。
(情報提供:データスタジアム)

——–<引用終了 (引用元:jleague.jp) >——–

つぎに、
両チーム選手・監督のコメントを要約してみたいと思います。

[鳥栖:森下監督コメント要約]
・選手は95分、本当に粘り強く、よく走ってくれた。
・ゴールできなかった部分は、より突き詰めていきたい。
・攻撃面では、チャンスもあったのでそれを決めるだけだった。
・後半の選手交代は、よりサイドから崩しに掛かるための交代。
・残り5試合は自分たちらしさを出すところで選手の迷いを少しでもなくしていきたい。

[鳥栖:菊池選手コメント要約] 我慢比べの展開の中でミスをしてはいけなかった。
・後ろとしては無失点で終わらせたかった。
・無失点で終わらせておけば攻撃にリズムができたと思う。

[鳥栖: 高橋選手コメント要約] ・内容としては負ける試合ではなかった。
・相手が引いて守ってきた。
・ボランチとセンターバックの距離感を前に持っていけなかった。
・距離感を前に持っていければ相手の間を突くようなパス回しも増やせたはず。
・クロスを上げても決め切れなかった。
・クロスからの2次攻撃、3次攻撃が増やせず鳥栖らしさがもっとでたはず。
・クロスの回数、中の厚みというのも増やしていかないといけない。
・クロスの回数、中の厚みの意識は徐々に出てきているが試合ではうまく出せていない。

[甲府: 佐久間監督コメント要約] ・鳥栖は昨季(首位と)勝点5の差で5位で、優勝に匹敵する成績を収めている。
・今は現実的にわれわれと勝点の差が小さい。
・われわれが勝てば残留争いに巻き込むことができる状況だった。
・タフに戦って、少ないチャンスに(決めるようにするという、)こういう戦い方をするしかない。

[甲府: バレー選手コメント要約] ・(ラストパスを出してくれた)阿部 拓馬がボールを奪ったとき彼が何をやるか考え、
シュートでもクロスでも対応できるポジションを取った。
・DF陣が最後まで粘り強く戦ってくれて無失点だったから勝点3を取ることができた。

マッチコメントから戦前のゲームプラン考察
[鳥栖] 引いた相手に対して、ボランチとセンターバックの距離感を前にもっていき、相手の間を突くようなパス回しを増やし、中盤に厚みを持たせた上で、サイドからの崩し、クロスの回数を増やして得点をねらう。また、クロスから2次攻撃、3次攻撃を増やし、鳥栖らしさを出して戦う。そのために守備は、無失点を目指し、攻撃の好循環を下支えする。
[甲府] 鳥栖の実力を格上と位置付け、守備重視。タフに戦い、少ないチャンスを決める戦い方に徹し、勝ち点3を狙う。また、勝利することで鳥栖を残留争いに巻き込む。

コメントからの推測ではありますが、ほぼ以上のような感じではないかと考えました。

マッチコメントをデータで読み解いていくための指標を考えてみる
①鳥栖の監督・選手が口を揃えてコメントしている「攻撃がうまく行かなかった」なぜか?
②甲府は結果としてどのようにして、ゲームプラン通り勝ち点3を獲得したのか?
以上、2点の相関関係が強く結びついていると考え、これを「データ分析指標」として以下分析を進めたいと思います。

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それでは、始めます!!

『マッチコメントをデータで見る!~ vs. ヴァンフォーレ甲府』

まずは、
ニュース記事でよく見かける「J1第2ステージ第12節走行距離発表、最も走ったのは…」の「サガン鳥栖版」をどうぞ↓

・J1第2ステージ12節  サガン鳥栖走行距離ランキング発表 ※対甲府(0-1 負け)
①2015_J1_2nd_12節_走行距離ランク(鳥栖)
藤田選手が1位、2位がミヌ選手、3位ミンヒョク選手、4位池田選手、5位ソングン選手です。

こうなってくると、対戦相手も含めた走行距離も知りたくなっるわけで↓
②2015_J1_2nd_12節_走行距離ランク(鳥栖vs広島)
1位~10位(※10位は2名)までに鳥栖の選手が6人、甲府が5人ですね。ランキング上位の選手のポジションを見てみるとFW、MF、FWと万遍なくランクインしています。1位は甲府の新井選手、2位は鳥栖の藤田選手とボランチの選手が上位となっています。下に先発フォーメーションもつけておきます。

引用元:Football LAB フォーメーション

引用元:Football LAB 先発フォーメーション

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それでは、次に

「走行距離」と「スプリント回数」で両チームの「ハードワーク」度をみてみましょう。

■このブログで定義している「ハードワーク」とは
勝利のために効率よくオフ・ザ・ボールではスプリント(結果として走行距離も長く)し、また、オン・ザ・ボール対人の戦いに勝利することがハードワーク!!
※引用元:トラッキングデータで見る! ~サガン鳥栖 ハードワークって? ~ 2015年2ndステージ

■「走行距離」・「スプリント回数」データで検証! ~ バンフォーレ甲府戦 ハードワークした?

・J1第2ステージ12節  ※対甲府(0-1 負け)

 [チーム走行距離] 鳥栖:112.13 Km  / 甲府:106.84 Km
 [チームスプリント] 鳥栖:128 回 / 甲府:109 回
③2015_J1_2nd_12節_走行距離グラフ(鳥栖)
③2015_J1_2nd_12節_走行距離グラフ(甲府)

上記、走行距離グラフの「青色が鳥栖」、「赤色が甲府」です。ポジション別に走行距離を可視化したグラフとなります。見てみると…鳥栖と甲府ともに拮抗していますが全て鳥栖がわずかづつ上回っています。

次にスプリント回数を見てみます。
④2015_J1_2nd_12節_スプリント回数グラフ(鳥栖)

④2015_J1_2nd_11節_スプリント回数グラフ(甲府)

上記、スプリント回数グラフの「青色が鳥栖」、「赤色が広島」です。ポジション別にスプリント回数を可視化したグラフとなります。こちらも両チームとも拮抗していますね。以上、この2種類の可視化グラフから両チームの戦いを考えてみると、互いのゲームプランにもとづき両チームともに「ハードワーク」した結果がこの数値を物語っているように思えます。今回は、ここにJリーグの「LIVEトラッキング」の対象試合だったのでそのデータを活用し、追加検証してみたいと思います。

引用元:jleague.jp LIVEトラッキング

引用元:jleague.jp LIVEトラッキング

上図中の「LIVEトラッキング」データからボールポゼッション率をみると、鳥栖:63%、甲府:37%です。
次に「LIVEトラッキング」データの「ヒートマップ」を見てみてみます。

引用元:jleague.jp LIVEトラッキング ヒートマップ

引用元:jleague.jp LIVEトラッキング ヒートマップ

上図中の左が「鳥栖」、右が甲府です。ヒートマップでは、「色の濃い箇所がより走行した」ということになります。注目は、甲府のヒートマップです。FW、MF、DFともハーフェーラインより後ろ(自陣)でより色が濃くなっています。引いて守って少ないチャンスをものにするゲームプランを着実に遂行していたことがわかります。一方鳥栖は、MF、FWがハーフェーラインより前の方(敵陣)でより色が濃くなっています。ボールの支配率を上げて攻め込んでいるのがわかります。しかし、試合結果からもわかるように甲府の守備ブロックを崩せず攻めあぐねたこともわかります。

ここで、
両監督・選手のマッチコメントを思い出してみると… コメントと一致する数値とマップが結果となって現れていることがわかると思います。 甲府にとっては、ゲームプラン通り、目標通り、勝ち点3をもぎ取ることに成功したと言えます。鳥栖が前節広島戦でやったような戦いでプラスアルファ得点もあげて、勝利してしまいました。鳥栖にとっては、先に失点し、ゲームプランが崩れその後の選手交代もみのらず、最悪の結果となったと言えます。

最後に
残り5試合、上位チームとの対戦、下位チームとの対戦で今回の課題や教訓を生かして、どのように残留争いを乗り切るのか… 高橋選手のマッチコメントにあるような「鳥栖らしさ」とメンタルも含め「勝負に徹する戦い」を織り交ぜ全てを出し切れば、必ず乗り切ってくれると信じています。また、サポーターの応援での後押しも間違いなく必要と考えてますので、可能な限りスタジアムに足を運びたいと思っています。その際、または、試合後に今回書いた記事のような視点を頭の片隅に置いて、さらに充実した「サガン鳥栖ライフ」「FootBallライフ」が送れたらと…
次回以降も、以上のような視点でサガン鳥栖、FootBallの新たな魅力を探っていきたいと考えています。

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